江戸城の刃傷(歌舞伎座 昼の部)
駆け込みで、土曜日は昼の一つ目を観る。
2日続けて幕見に並んだのは初めて。
しかし、凄いね〜!
朝イチでも1時間前に来たら、結構な行列。
確かに。
チケットは完売なので、幕見しかもう中に入る方法はないのだけど。
それにしたって。
こうなると狂気の沙汰とさえ思ってしまう。
以前は1時間も前から並ぶのは人気役者の芝居だけだったのに。
という、つまらない愚痴はさておき。
忠臣蔵、発端の場が「江戸城の刃傷」。
と言っても。
眞山忠臣蔵は浅野が吉良を斬りつけた後の騒ぎから始まる。
浅野の処遇をどうするかがメインテーマといった感じで。
まあ確かに、史実を忠実に再現しようとしている感じが伺える。
でもな〜。
弥十郎さん演じたお目付役のような人が存在したのだろうか・・・?
当時の柳沢吉保の威勢と言ったら凄いものだったはずで。
彼が下した結論が覆ろう筈がないだろうし。
下手に楯突いたら。
自分が切腹となるやもしれないのでは?
そこが眞山青果の忠臣蔵への思いなのかなあと私は勝手に思ったのだけど。
我當さんは浅野がお預けとなった先、田村右京太夫。
江戸城で刀を抜いた人間を押しつけられた(は言い過ぎ?)田村としては。
滞りなくことが済めばいいわけで。
ほとんど台詞もなく。
うつむき加減で。
四十七人の刺客では一切の申し開きがなかったというようなことが書いてあったのに、この芝居では意外に浅野が喋っていた気がする。
片岡源五右衛門との最後の別れも眼で合図したり。
芝居だから、そうじゃないと絵にならないか。
・・・まあでも。
初めて観ることが出来た幕で、ちょっと変わった切り口の発端は面白かったな。
by kikoma0721 | 2009-03-23 22:32 | 歌舞伎 | Comments(0)