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圓朝(上・下)

三遊亭圓朝といえば、言わずとしれた落語の祖。
今、人気の演目はほとんど彼が創作したと言っても過言ではないほど。
彼について書かれた本が数々あるが、圓朝の幼馴染みの孫が書いたとなれば。
読まずにはいられない。
確かに小説なのである。
が。
所々に幼馴染みでなければ知らないような箇所が出てくる。

天才
というのは言い過ぎかもしれないけれど、彼が「牡丹灯籠」や「累ヶ淵」を簡単に創り出したような気がしていたけれど。
当然のことながら。
彼には彼なりの苦悩の末に出来た作品で。
圓朝にも不遇の時代があり、悩みもがき苦しんでいる。
沢山の回り道をして。
結果、後世に残る作品を数多く残したのだから。
やっぱり凄いなあ!
と思う。

作者のおじいちゃんの存在も大きい。
・・・身贔屓?
例えそうだとしても。
圓朝を理解して、支えてくれたというのは間違いなさそう。
奥さんの存在も大きい。
それまではいい加減に生きてきた彼が、奥さんとの出会いによってすっかり変わったのだから。

上下巻と聞くと。
とてつもなく長くて、読み切れないような気がするかもしれないけど。
これは。
落語に興味があれば。
あっという間に読めちゃう、面白い本。

by kikoma0721 | 2008-09-15 18:59 | 読書 | Comments(2)

Commented by 明日からまた日常 at 2008-09-15 20:17 x
休みの前日には美酒を飲み、休みは美術館、蕎麦の名店、読書と充実の連休を過ごされたようですな。
明日からまた始まる日常への英気が養えたでしょうか?

小生は今ひとつだったかな?
でも、まっいいや。明日からまた頑張ろう!
Commented by kikoma0721 at 2008-09-16 10:01
久しく感じなかったほどの充実感をこの連休で味わった気がします。
本当に贅沢な時間を過ごせたなあと思ってます。
十二分に英気を養えましたね!

今ひとつとは・・・?
でも普段が充実していらっしゃるのですから。
それに「まっいいや」と思えるのなら大丈夫ですね!