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椿山課長の七日間

朝9時集合で、来月から変わるゴミ出しについてご近所の人とお話。東京に出てきて初めてのご近所付き合い。そんなに早い時間ではないものの、休みの日の9時っていうのはやっぱりつらい時間。
私の住んでる葛飾区、4月からペットボトルとプラスチックトレー、牛乳パックも資源ゴミとして毎週回収されるようになる。
う〜、面倒臭いな。仕方のないことだけど。
ゴミの置き場所に困ってしまいそうだ(家での)。

今日も読書。
課長がまた本を貸してくれた。
これ、面白いぞ〜!
って。
浅田次郎の小説。彼の本といえば、映画も観た「壬生義士伝」しか読んだことない。
これが面白いんだけど、泣かせる。
ちぇっ。やられたぜぃ。
そんな気分。
渋谷にあるとある老舗デパートの婦人服売り場課長の椿山和昭はある日突然死んでしまう。本人が死んだ自覚もないままに着いたところは冥土。ここで簡単な手続きと講習を受けると極楽浄土に行けるというのだ。
突然死んでしまった椿山はあっさりと極楽浄土に行くことを拒む。
やり残したことがあるということと自覚のない罪を被せられたから。
その異議申し立てが認められて、彼は「和山椿」という女性に生まれ変わって現世に戻る。
但し。
自分の正体をばらしたり、復讐をしたり、制限時間内に戻ってこないと、地獄へと堕ちてしまう。
椿となった椿山がまず向かったのは父親のところ。惚けて何も分からなくなっているだろうけど、たった1人の肉親。自分の死を知らないであろう父のことが気がかりでならないから。
ところが。
父は惚けてなどいなかったのだ。たまたま同じ電車に乗り合わせて、その秘密を聞き出してしまった。かなりのショックを受ける。
気を取り直して。
我が家に戻る。勿論椿として。親しかったスタイリストということで、自分なりにストーリーを組み立てていった。
そこでも驚愕の事実を知る。
生きていた時には気付かなかった事実を次々と知っていく中で、彼の考え方も変わっていった。
最後は邪淫の罪という身に覚えのない罪を被せらたのを晴らす。
結婚するまでセックスフレンドだった佐伯知子。お互いが「大人の付き合い」と割り切っていると思っていた。だから、彼女を悲しませた覚えはない。というのが椿山の主張。
これもやっぱり、生きている時には気付かなかった。彼は彼女を傷つけていたのだ。彼女は本当に椿山を愛して、彼からのプロポーズをずっと待っていたのだ。
ようやく、自分の罪を自覚する。
そして、無事に極楽浄土へと旅だった。
ちょっと自分のことも考えちゃったな〜。悔いの残らないように生きなくちゃなあって。毎日全力投球で。突然死んじゃっても大丈夫なように。
本当はこの話、ヤクザの組長と7歳の子供の話もリンクしている。小説らしく、実はこの3人が知らないところで繋がってしまっている。そこも注目。

椿山課長の七日間_e0070557_23431363.jpg今日の夕食、久々に撮ってみた。大根と鶏手羽先を煮て、ほうれん草と油揚げの煮浸し(ちょっと汁多めになっちゃったけど)、ツナサラダにおみそ汁。
久し振りに「作ったぞ〜!!」って感じ。
自画自賛だけど、どれもとっても美味しかった(^_^)v
今、大根と手羽先の汁が良い感じで煮こごりになっている。う・・・旨そ!

by kikoma0721 | 2006-03-12 23:47 | 読書 | Comments(0)