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河庄 その3

上方の芝居だ〜
こってり濃厚な上方の芝居。
あ。うん。今迄だって上方の芝居だったのよ。
でも今日のは違う。
主要な三人ががっちり上方の役者になったせいだな。

プロンプターの外れたジャックを楽しみにしてたのに、お休みになってしまった(T_T)
でも、そのお陰で(?)2種類の芝居を楽しめる。
たった一人代わっただけで、全然違うもののように感じた。
まず、小春と三五郎のやりとり。アドリブなのか、今迄よりも三五郎の台詞が多くなっている。それも自然〜なやりとりなの。
孫右衛門と小春のやりとりも違うように感じた。過去2回見た時には全く思わなかったこと。お互いが言葉を交わさなくても分かり合ってるというか・・・
小春は孫右衛門の正体に気付いてた?
ジャックと違うことを言った訳じゃないのに、今日の小春は孫右衛門扮する侍が治兵衛に関わる人だって気付いてた気がする。
翫雀さんの小春はそう思わせる仕草だった(と思う)。
たまたまなのかな〜?
今日は今迄で一番舞台に近いところ(それでも3階)で観たからかなあ。鴈治郎さんの汗にぬれた月代の羽二重まで、双眼鏡越しとはいえ見えたから。小春と孫右衛門の細かい表情まで見えたから、前回迄とは違うことを思ったのかも。
細かい表情が見えたら、孫右衛門さんの性格もよりはっきりと見えてきた。
弟とは全然違うのね。本当に真面目な堅い人なんだなあって。小春がしなだれかかってもびっくりしてた。困惑というか・・・まあ、だからこそ治兵衛が言うことを聞くし、身内代表で小春に会いにも来たのだろうから。でも融通の利かない人ではないのよね。

舞台写真、2枚買った。頭巾を被ったお侍さんとおさんの手紙を読んで涙に暮れる姿と・・・

by kikoma0721 | 2005-10-19 00:01 | 歌舞伎 | Comments(0)